路線バスは決められたルートを時間どおりに運行します。通勤や通学に利用されるかたも多く乗車されており、地域の生活を支える重要な役割です。
　路線バスを運行している会社の中には高速バスを運行しているところもあります。決められたルートを定時運行するところは同じですが、県外等長い距離を走ることが多い仕事です。
　観光バスはツアーや学校の修学旅行や社会見学などで活躍しています。行き先はお客様によって異なりますので、県内外の様々な場所を走ります。お客様の思い出作りのお手伝いとなるやりがいのある仕事です。
　送迎バスは企業や学校の送迎等、限定した場所を走ります。拘束時間も比較的短いものが多いです。送迎バスもお客様の生活を支えています。

　バスの運転には大型二種免許が必要です。普通免許を持っている人が自動車学校へ通って大型二種免許を取得するには40～50万円程度費用がかかりますが、最近はこの費用を負担してくれる会社が増えています。条件はバス会社によって異なりますので、詳しくは各社へお問い合わせください。
　なお、大型二種免許の取得には、21歳以上であること、普通免許等を取得してから3年以上経過していること（一定の教習を修了すると19歳以上で普通免許等を取得してから1年以上も可）、その他視力や聴力が一定以上の基準を満たしていることなど必要な条件があります。

　バスは入社した運転者へ行うべき教育の内容や時間が細かく法令で定められています。
　法令で定められた教育を実施せずに乗務を開始することはできません。
　車両の構造や点検の方法、危険予測、実技訓練など様々な教育があります。
　また、乗務デビューした後も定期的に行うべき教育内容が定められています。

　バスは地域住民の日常生活を支える公共交通として、またツアーや学校の修学旅行や社会見学、企業や学校の送迎、災害時の代替輸送など我が国の経済産業活動を支えるエッセンシャルサービスです。そういった意味で社会に貢献できるやりがいを感じている人もいます。
　バス運転者はお客様を安全安心に目的地へ運ぶ大変な仕事ですが、通学児童やお年寄りなど地域の人と親しくなったり、さまざまなお客様との出会いがあります。お客様から「ありがとう」という言葉を頂いたり、感謝されることにやりがいを感じている人が多いです。